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筋肉「背部筋・表層1」-広背筋-

2025. 07. 28

こんにちは。

たかはし指圧院の高橋です。

今日の筋肉は、背部の表層筋である「広背筋」です。

広背筋とは、背部の胸部下部から腰部にかけての大部分を覆う広く平たい筋肉です。安定した姿勢や肩関節の動作、呼吸補助筋としての働きがあります。広背筋の機能低下により、肩関節の動作不全や肩のコリ、腰痛、不良姿勢などが起こしやすくなります。

広背筋の起始停止は、第7胸椎棘突起~第5腰椎棘突起・仙骨後面・腸骨稜後面・第10肋骨~第12肋骨・肩甲骨下角より起始して、上腕骨小結節稜に停止します。

作用は、肩関節の伸展・内転・内旋になります。伸展では、懸垂やローリングのように腕を引く動作に働き、内転では、身体側に腕を引き付ける動作に働きます。そして、内転では、腕を内側に捻る動作に働きます。また、筋収縮により、肩甲骨を下制させる動作や骨盤を引き上げる動作により、側屈や伸展動作に作用したり、体幹を安定させます。呼吸では、自発呼吸において呼気で肋骨を引き下げる補助筋として働きます。

支配神経は胸背神経に支配されます。

広背筋が問題となる疾患として、広背筋症候群や広背筋挫傷などがあります。

〇広背筋のストレッチ

1 椅子に座ります。広背筋をストレッチする側の腕を上方に上げます。

2 逆側の手で1の手首を掴みます。

3 掴んだ手側に腕を引っ張り、広背筋が伸展したところで止めます。(※脇をストレッチする感じです。)

4 その状態を20~40秒程キープします。

これを3セット行って下さい。

〇広背筋の筋トレ 

 1 硬めのベッドか四角座面の広い椅子に座ります。足が浮いてもかまいません。

2 姿勢を正して、腕は伸ばして脇に付けて、掌はベッド面または座面に置きます。

3 この状態で、掌でベッドまたは座面を押すようにして上体(お尻を)を持ち上げるようにします。

4 そして、もとに戻します。これを10回行って下さい。

これを3セット行ってください。