お知らせ
姿勢に関わる筋肉-菱形筋-
2025. 08. 27
菱形筋は、肩甲骨を安定させて上肢の動きや姿勢維持に役立つ筋肉です。過度な緊張により肩甲骨に負担が掛かり、不良姿勢・肩コリ・背部痛などの原因となります。

菱形筋は、肩甲骨内縁と脊椎を繋ぐ筋肉で、肩甲棘を境にして小菱形筋と大菱形筋の2つからなっています。 起始と停止は、小菱形筋は、第7頸椎~第1胸椎の棘突起から起始し、肩甲骨内側縁の肩甲骨上角~肩甲棘に停止します。大菱形筋は、第2胸椎~第5胸椎の棘突起から起始し、肩甲骨内側縁の肩甲棘~下角に停止します。作用は、肩甲骨を内転して引き寄せる作用、挙上して肩をすくめる作用、下方廻旋して上肢を下方に下げる作用になります。肩甲骨を引き寄せることで姿勢維持や上肢の安定した動作に働きます。
支配神経は、肩甲背神経に支配されます。
菱形筋が問題となる疾患として、翼状肩甲、頸肩腕症候群などがあります。
〇菱形筋のストレッチ
1 椅子に座ります。背筋を伸ばした状態で、手の指をクロスして組み、腕を胸前方に伸ばします。
2 1の状態から、腕を斜め上方に伸ばしながら、頭をお辞儀させて背中を丸めていきます。
3 元に戻す。
これを10秒3セット行って下さい。
〇菱形筋の筋トレ
1 椅子に座ります。足を踵は床に付けて前方に伸ばします。
2 足裏にゴムチューブを引っ掛けて、ゴムチューブの端をゴムに少し緊張を持たせて手で持ちます。
3 脇を締めて、肘は90°屈曲して、真後ろに肩甲骨を引き寄せる感じで引き寄せます。
4 元に戻します。
これを15回~20回、3~5セット行ってください。