院長直伝の健康心得
反り腰
反り腰は、骨盤が前傾して腰が過度に反り返る姿勢のことです。肥満の方や妊婦の方などによく見られます。最近では、PCなどで長時間座位の作業をされる方などにもみられます。
反り腰の状態とは、通常の姿勢は、骨盤は坐骨を真下にして前後に傾斜せずに立った状態になっており、その上に脊椎が起立して、脊椎の上に頭は支えられるように載っています。脊椎は自然なS字カーブ(生理的湾曲)が取れていることで、身体に付着する筋肉と一緒に、姿勢の安定性や衝撃吸収をすることで身体に掛かる重力や荷重を丁度良く分散して負担を少なくし通常の姿勢を維持しています。ここに、何かの原因で骨盤が前傾することで、より腰椎の湾曲が強調された状態が反り腰となります。筋肉バランスとしては、腰回りの筋肉の過緊張が関係し、腹筋群とハムストリングス、大殿筋などが弱まり、腸腰筋、大腿直筋、脊柱起立筋などが過剰に働いて緊張する状態が起こります。
反り腰にはいくつかの原因があります。「運動不足による筋力低下と柔軟性低下」では、運動不足により筋力が低下して腹部や腰部の筋肉が弱くなると姿勢が崩れやすくなります。特に腹部が弱いと腰椎の前弯が強くなり反り腰の原因となります。また、筋力が落ちると柔軟性が低下して硬くなるため股関節が前傾しやすくなり反り腰の原因となります。 「長時間の座位姿勢と立位姿勢」では、長時間の立位姿勢でいると疲労により姿勢維持が崩れやすくなります。特に、長時間の座位姿勢では、前かがみになりやすく骨盤を前傾させるため反り腰の原因になります。 「ヒールの高い靴を履くと不良姿勢になる」では、ヒールアップすることで骨盤が前傾しやすく反り腰の原因となります。 「出産や肥満による姿勢」では、出産や肥満の方は、お腹が出ていると腰部が前方に引っ張られた状態になり、出産後や肥満予防後にお腹周りと腰部の予防しないと姿勢に反り腰の癖が付きやすくなり脊椎の影響が出てきやすくなります。
反り腰になると身体の不調が生じてきます。 「股関節痛」は、骨盤の前傾により股関節は屈曲・内旋して筋緊張することで、伸展・外転・外旋動作で可動域が狭くなり、詰まった感覚になります。筋緊張が強くなると痛みが強くなります。 「腰痛」は、腰椎の湾曲が強くなることで、腰部筋肉に筋緊張が起こりコリや痛みが生じます。また、腰椎に脊柱管狭窄症・圧迫骨折・滑り症・椎間板ヘルニアなどが生じた場合、腰部の痛みと臀部・下肢へのしびれや重だるさなど坐骨神経系や大腿神経系の症状がでてきます。 「肩・首の凝りと痛み」は、反り腰で前かがみの状態が続くと、肩や頸部周りの筋肉に筋緊張が生じ、筋緊張が強くなると痛みを生じやすくなります。 「呼吸の制限」では、反り腰になると、前かがみになりやすく肋骨が拡がり横隔膜の動作を制限するため、深い呼吸がしずらくなり浅い呼吸になります。
反り腰の予防として、ストレッチや筋トレを行うことは必要です。 ストレッチには、猫のポーズ・赤ちゃんのポーズ・ヒップフレクサーストレッチなどがあり、筋緊張を起こしやすい背部の筋肉、特に腰部や臀部をストレッチすることで緊張緩和を図ります。
筋トレとしては、レッグレイズ・ヒップリフト・ドローイン(腹式呼吸)などがあります。腹直筋の強化、起立筋や腰部、臀部の筋肉強化が図れます。
頚椎症、五十肩、肩こり/首こり、更年期障害、高血圧症、低血圧症、狭心症、心筋梗塞、片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病、耳鳴り、膝の痛み、股関節痛、ギックリ腰、腰痛、生命維持、痛風、尿路結石、反り腰 など

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