お知らせ

大動脈瘤と解離性大動脈瘤

2025. 11. 20

こんにちは。

たかはし指圧院の高橋です。

ぐっと気温が下がり、寒さが身に凍みるぐらいになってきました。初冠雪も初雪もちらほら….体調管理に気を付けましょう!

寒いと血圧が高くなります。高血圧の方は身体を温めてから行動しましょう!

この「血圧」ですが、血管の状態が左右します。生活習慣病になると必ず意識する部分です。血管の病気は、脳卒中・心臓病・腎臓病・動脈硬化・大動脈瘤・網膜症・認知症などがあります。私自身が血圧を意識しだしたのは、ストレスで高血圧になり上が200になったことがあったことや弟の解離性大動脈瘤があったことです。今日は、その「大動脈瘤と解離性大動脈瘤」に関して少し….。

大動脈瘤と解離性大動脈瘤は、共に血管が何らかの理由で疲労して膨らむ病気で、進行性であり、症状が起こるまで分からない病気です。膨らみが周りの組織を圧迫することで症状が出始めて、血管が破裂すると強烈な痛みが襲い、致命的な状態になるため早急に医療機関で手当てを受けないと死に至ります。大動脈瘤と解離性大動脈瘤は、それぞれに膨らみ方が異なります。大動脈瘤は、血管壁全体が疲労して膨らむようになります。解離性大動脈瘤は、大動脈は内膜・中膜・外膜と3層構造になっていて、内膜に亀裂が出来て中膜に血液が漏れ始めて血圧で内膜と中膜の間を裂くように長手(血管方向)に拡がりながら膨らみます。

大動脈瘤と解離性大動脈瘤の原因は、動脈硬化であり、高血圧・高脂血症・糖尿病・睡眠時無呼吸症候群・喫煙などにより血管が硬くもろくなることから進行します。また、ストレスや感染症、外傷によるもの、マルファン症候群などの先天的な遺伝性疾患なども原因と言われています。

大動脈瘤と解離性大動脈瘤の症状は、血管が膨らみ他の組織を圧迫し始めると出てきます。気管支周辺や肺を圧迫すると呼吸困難・咳・喘鳴・胸のつかえ・喀血・血痰など、咽頭に繋がる神経の圧迫では嗄声など、食道では嚥下障害などが症状として出てきます。進行して破裂すると、大動脈瘤では激烈な胸部・腹部痛や背部痛が出ます。解離性大動脈瘤では胸部や背部に激しい痛みが出ます。

症状は出てきますが気付きにくく、X線やCT検査でたまたま見つかるケースがあるほど分かり難くく、前触れもなく痛みが出た時には手術しないと致命的なため、即、救急搬送しないと死に至る病気です。また、大動脈瘤と解離性大動脈瘤は動脈硬化が原因のため血栓ができやすい病気です。破裂前にも脳卒中や心筋梗塞など起こしやすく、血管が膨らみ血管の枝を圧迫して血流の虚血状態になり狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などお起こしやすいです。

大動脈瘤と解離性大動脈瘤になったら、ほとんど場合に激しい痛みが来て、救急搬送されて手術で生死が決まるようです。弟の例では、まず元気な会話をしていた瞬間、背中をハンマーで殴られたくらい強烈な痛みが来たそうです。状態は、心臓の基部から亀裂が入り長さも長かったようです。ほぼアウト状態だったようですが、救急搬送中、気を失わずにいたことと、医療機関の対応が早かったことが幸いして、死なずに認知症などの症状もなく無事でした。非常に怖い病気なので皆様も高血圧・タバコなどなど、生活習慣病を甘く見てると怖いですよ….。