お知らせ

下垂足

2025. 11. 28

今晩は、たかはし指圧院の高橋です。

先日、デザイナーさんと久しぶりに会ったときに「友人が下垂足になってね….。」という話題になりました。現在、リハビリ中ということで改善してくれることを祈っています!

さて、その下垂足は疾患ではなく、疾患により足首やつま先を持ち上げることができなくなり、足先が垂れ下がったままになる症状です。つま先を引っ掛けやすくなるなど、歩行が難しくなります。

下垂足の症状は、下腿外側からつま先にかけて支配している腓骨神経の低下により、足首やつま先が持ち上げられなくなり、足先が垂れ下がった状態になります。そのために「足が持ち上げにくくなる。」「ちょっとした段差などで躓きやすくなる。」「階段昇降で足が挙げづらい。」など、足を持ち上げる動作が難しくなり、また、足の甲に痺れや痛みが出ることもあります。

下垂足の原因は、圧迫もしくは損傷による腓骨神経麻痺が主な原因となります。また、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎脊柱管狭窄症などの神経圧迫による原因、糖尿病や脳卒中などにより神経伝達が阻害される原因などもあります。

下垂足の治療は、まずは、原因を取り除くことが重要になります。そして、薬物療法やリハビリテーションを行います。リハビリテーションでは、筋肉の収縮により筋力トレーニングの方法が変わり、収縮がある場合には、低下した筋肉のトレーニングになります。収縮がない場合には、電気刺激などにより筋肉への刺激を入れながら筋力トレーニングを行います。また、下腿後面の筋肉が硬くなり柔軟性がなくなりやすく歩行バランスが悪くなるので、ストレッチによる緩和が必要になります。また、装具を使うことで歩行バランスを安定させることもできます。神経の圧迫度合いにより筋力や感覚の回復が変わるため、回復が3ヶ月経っても見られない場合は、手術が必要になります。

下垂足の予防は、特になく、糖尿病や脳卒中などに対して生活習慣病にならないようにすることが必要です。また、突然に足首やつま先が挙げられなくなったら、すぐに医療機関での診察が必要です。