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下垂足
今晩は、たかはし指圧院の高橋です。
先日、デザイナーさんと久しぶりに会ったときに「友人が下垂足になってね….。」という話題になりました。現在、リハビリ中ということで改善してくれることを祈っています!
さて、その下垂足は疾患ではなく、疾患により足首やつま先を持ち上げることができなくなり、足先が垂れ下がったままになる症状です。つま先を引っ掛けやすくなるなど、歩行が難しくなります。
下垂足の症状は、下腿外側からつま先にかけて支配している腓骨神経の低下により、足首やつま先が持ち上げられなくなり、足先が垂れ下がった状態になります。そのために「足が持ち上げにくくなる。」「ちょっとした段差などで躓きやすくなる。」「階段昇降で足が挙げづらい。」など、足を持ち上げる動作が難しくなり、また、足の甲に痺れや痛みが出ることもあります。
下垂足の原因は、圧迫もしくは損傷による腓骨神経麻痺が主な原因となります。また、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎脊柱管狭窄症などの神経圧迫による原因、糖尿病や脳卒中などにより神経伝達が阻害される原因などもあります。
下垂足の治療は、まずは、原因を取り除くことが重要になります。そして、薬物療法やリハビリテーションを行います。リハビリテーションでは、筋肉の収縮により筋力トレーニングの方法が変わり、収縮がある場合には、低下した筋肉のトレーニングになります。収縮がない場合には、電気刺激などにより筋肉への刺激を入れながら筋力トレーニングを行います。また、下腿後面の筋肉が硬くなり柔軟性がなくなりやすく歩行バランスが悪くなるので、ストレッチによる緩和が必要になります。また、装具を使うことで歩行バランスを安定させることもできます。神経の圧迫度合いにより筋力や感覚の回復が変わるため、回復が3ヶ月経っても見られない場合は、手術が必要になります。
下垂足の予防は、特になく、糖尿病や脳卒中などに対して生活習慣病にならないようにすることが必要です。また、突然に足首やつま先が挙げられなくなったら、すぐに医療機関での診察が必要です。
反射
こんにちは。
たかはし指圧院の高橋です。
先日、野球観戦に行かれて「膝裏の痛み」「腰の痛み」が症状という患者様が来院されました。施術中に「刺激に対して無意識の反射」が見られました。カウンセリングの時に、特徴的な動作や反応はなく、可動域検査、触診などでも気になる反応や症状は見られなかったのですが、右下腿後面への指圧・マッサージをしていくと、疼痛の訴えはなく、緊張が入る反応が見られました。患者様に「痛いですか?」と確認するも、「特になし」と返答がある。何回か同様にしてみたり、強めにするも、足関節の背屈反射があり、微かに指が動くが開くようでない反応があった。痛みやこむら返りのような症状はなく、自身の自覚反応が少ないものでした。施術後、膝裏と腰の症状も改善して動作上問題なく、問いかけなどにも普通に応答があったが、症状に対して注意点を話して終わった。
「下腿後面の刺激に対して無意識に足関節の背屈反射があった」これを調べると、バンビンスキー反射やクローヌスなどが出てきます。共に中枢神経系の障害に起因する反応。今回は、検査では反応が見られないのと刺激に対して本人の感覚が弱い!?場合もあり、確実な理由がつかめなかった。
バンビンスキー反射やクローヌス、反射とは何でしょうか?
バンビンスキー反射とは、赤ちゃんの足底を踵から外側をつま先まで刺激すると足指が扇状に開きながら背屈する反応で、乳幼児期には正常な反応ですが、2歳以降の場合は錐体路障害(中枢神経の障害)になります。クローヌスは、足首や膝の関節がほんの少しの刺激でピクピクとリズミカルに何度も動いてしまう反応のことで、腱や筋肉が引き伸ばされる伸長刺激により、運動の抑制が効かなくなり、中枢からの刺激に対し過度の反応する状態です。上位運動ニューロン障害 (錐体外路障害)になります。
反射とは、刺激に対して無意識に反応が起こることです。物理的には光刺激に対しての反応。医学的には刺激に対する筋肉の反応となります。ここでは、「医学的には刺激に対する筋肉の反応」関してです。
医学的な反射とは、ある刺激を受容器が受けると求心路を介して、脊髄神経の反射中枢に運ばれて処理された情報を遠心路を通じて効果器となる筋肉へ伝達され収縮するという反応過程のことです。反射には、体性反射と自律神経反射があり、体性反射は深部腱反射と表在反射に分かれます。深部腱反射は膝蓋腱反射・上腕二頭筋反射・腕橈骨筋反射・上腕三頭筋反射・手指屈筋反射・アキレス腱反射・下顎反射などです。表在反射は皮膚や粘膜への刺激に対する反射で腹壁反射・精巣挙筋反射・足底反射・肛門反射などです。自律神経反射は内臓反射ともいわれ、交感神経や副交感神経を介して血圧や脈拍,発汗に胃腸の運動などをコントロールしており全身の状態を維持して生きるのに必要な反射です。頸動脈洞反射・圧発汗反射・対光反射などがあります。また、新生児期の中枢神経発達時に見られる反射に、把握反射・吸引反射・バンビンスキー反射などがあります。これは4歳頃までに無事発達すると自然に消滅する反射なのですが、4歳を過ぎても反射が残っている場合には、中枢神経系の錐体路障害が起こっていることがあります。これを病的反射といいます。他に、チャドック反射・オッペンハイム反射・口とがらし反射があります。
施術での「痛み」と「揉み返し」
こんにちは。
たかはし指圧院の高橋です。
朝の気温が徐々に寒さを増して、昼間には暖かい日が続きますね。「小春日和」、晩秋から初冬にかけて、春のような暖かい日が続く日のことですが、冬がそこまで来ているのですね。イルミネーションもちらほらされてきて、夜の光景が良くなってきました!
最近、施術で「痛い!」という声を耳にします。私自身が、強く押しがちではあるので頭を抱えてしまう言葉です。状態を診ながら加減はしているので誤解のないようにお願いします!?もし、痛い時は言ってください。
施術での「痛み」ですが、肩こりや腰痛などありますが、違和感やコリが酷い部分に生じてますよね。ほとんどは血行不良によって老廃物が組織に蓄積して痛みの物質が神経を刺激している状態となります。酷い部分に施術すると痛みを感じることがあります。施術中、どうしても痛みが耐え難い場合は、術者に伝えれば加減はしていただけるのでしてみてください。
また、施術後の「揉み返し」に関して、痛みがひかずに酷くなる場合です。施術後3日以上痛みが引かず続いたり、強くなる時もあります。揉み過ぎたり、強く刺激を入れ過ぎることで、組織が傷ついて炎症を起こしている状態です。酷い場合はアザができることがあるようです。処置はアイシングなどして冷やとよいです。また、軽い重さや痛みがあったり、身体が重だるい、痒くなるなどの症状の場合は、「好転反応」といわれて、組織の血行が良くなる過程で起こる現象です。施術後3日ほどで引いていきます。
良い施術は調節して行えているものですが、時に、術者の技量や経験が左右しがちです。また、術者の症状に対する意図もある場合もあります。ほとんどの場合は、施術始め頃に術者から「施術の感触」を患者様に尋ねて確認すると思います。その時に確認した強さを基準にして行ってくれるものです。また、何回か受診されている方の場合でも、施術前の問診や触診で基準を定めていき、始めの時点で確認して調子を合わせて行きます。もし、術者から何もなく施術が進行している場合は、すでに基準を決めているからと思います。その時に「強いな」と思った時は遠慮なく伝えたほうがよいです。必ず合わせてくれるはずです。
大動脈瘤と解離性大動脈瘤
こんにちは。
たかはし指圧院の高橋です。
ぐっと気温が下がり、寒さが身に凍みるぐらいになってきました。初冠雪も初雪もちらほら….体調管理に気を付けましょう!
寒いと血圧が高くなります。高血圧の方は身体を温めてから行動しましょう!
この「血圧」ですが、血管の状態が左右します。生活習慣病になると必ず意識する部分です。血管の病気は、脳卒中・心臓病・腎臓病・動脈硬化・大動脈瘤・網膜症・認知症などがあります。私自身が血圧を意識しだしたのは、ストレスで高血圧になり上が200になったことがあったことや弟の解離性大動脈瘤があったことです。今日は、その「大動脈瘤と解離性大動脈瘤」に関して少し….。
大動脈瘤と解離性大動脈瘤は、共に血管が何らかの理由で疲労して膨らむ病気で、進行性であり、症状が起こるまで分からない病気です。膨らみが周りの組織を圧迫することで症状が出始めて、血管が破裂すると強烈な痛みが襲い、致命的な状態になるため早急に医療機関で手当てを受けないと死に至ります。大動脈瘤と解離性大動脈瘤は、それぞれに膨らみ方が異なります。大動脈瘤は、血管壁全体が疲労して膨らむようになります。解離性大動脈瘤は、大動脈は内膜・中膜・外膜と3層構造になっていて、内膜に亀裂が出来て中膜に血液が漏れ始めて血圧で内膜と中膜の間を裂くように長手(血管方向)に拡がりながら膨らみます。
大動脈瘤と解離性大動脈瘤の原因は、動脈硬化であり、高血圧・高脂血症・糖尿病・睡眠時無呼吸症候群・喫煙などにより血管が硬くもろくなることから進行します。また、ストレスや感染症、外傷によるもの、マルファン症候群などの先天的な遺伝性疾患なども原因と言われています。
大動脈瘤と解離性大動脈瘤の症状は、血管が膨らみ他の組織を圧迫し始めると出てきます。気管支周辺や肺を圧迫すると呼吸困難・咳・喘鳴・胸のつかえ・喀血・血痰など、咽頭に繋がる神経の圧迫では嗄声など、食道では嚥下障害などが症状として出てきます。進行して破裂すると、大動脈瘤では激烈な胸部・腹部痛や背部痛が出ます。解離性大動脈瘤では胸部や背部に激しい痛みが出ます。
症状は出てきますが気付きにくく、X線やCT検査でたまたま見つかるケースがあるほど分かり難くく、前触れもなく痛みが出た時には手術しないと致命的なため、即、救急搬送しないと死に至る病気です。また、大動脈瘤と解離性大動脈瘤は動脈硬化が原因のため血栓ができやすい病気です。破裂前にも脳卒中や心筋梗塞など起こしやすく、血管が膨らみ血管の枝を圧迫して血流の虚血状態になり狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などお起こしやすいです。
大動脈瘤と解離性大動脈瘤になったら、ほとんど場合に激しい痛みが来て、救急搬送されて手術で生死が決まるようです。弟の例では、まず元気な会話をしていた瞬間、背中をハンマーで殴られたくらい強烈な痛みが来たそうです。状態は、心臓の基部から亀裂が入り長さも長かったようです。ほぼアウト状態だったようですが、救急搬送中、気を失わずにいたことと、医療機関の対応が早かったことが幸いして、死なずに認知症などの症状もなく無事でした。非常に怖い病気なので皆様も高血圧・タバコなどなど、生活習慣病を甘く見てると怖いですよ….。
がん予防
こんにちは。
たかはし指圧院の高橋です。
冬らしくなってきました!何か羽織るものが必要になってきましたね。このような季節では、空気が乾燥しやすいですね。皮膚トラブルが起きやすいです。また、体温が低下しやすく、免疫力が低下します。ウイルスが活発になため感染症に注意です。暖かい食べ物や水分の摂取、軽めな運動で基礎代謝を上げたり、睡眠によりストレスを減らすなどして体調管理をすることが大切です。
昨日、がんの話題を走り書きで終わらせましたが、がんも体温低下や免疫力低下でリスクが高まる病気です。がんは、正常な細胞の遺伝子が傷ついてがん細胞に変異することでなります。原因は、生活習慣での喫煙や偏った食事、感染症、有害物質や放射線などによります。がん細胞は、1日に約5000種が生まれ変わるようですが、これだけ体内にいてならない1つの理由には、免疫力を活発にする基礎体温がしっかり維持できていることだそうです。免疫細胞が活発になるのは体温が36℃以上であり、また、がん細胞は約39.3℃以上で衰え始め、41.5℃~44℃程度の温度で死滅するとされています。そのため、がん予防としては、有害物質や放射線への注意や感染症予防、禁煙や偏った食事をしないなどの生活習慣を整えて体調管理することが大切と思います。
最近、患者様や周りの人と話していると、年齢なのか、こういった話が出てきます。なので気になり頭の片隅に保存するためと、皆様方にも何か気付いていただけたらと思っています。なので、施術に向かうときの意識としても、施術家の適応範囲だけでなく、何かお力添え出来る部分を意識しています。

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