院長直伝の健康心得
パーキンソン病
パーキンソン病とは、脳の黒質という場所にあるドパミン神経がドパミンを分泌できなくなることで、振戦・無動・筋固縮・姿勢反射障害の症状が出現して、ゆっくりと進行する病気です。日常生活に支障が生じます。
パーキンソン病の原因は、脳の黒質にあるドパミン神経からドパミンが枯渇することです。ドパミンの役割は動作の調節になります。人間が動作を取る時の脳内での伝達は、大脳皮質から運動筋肉に指令が伝達されます。この伝達前に、意図通りに動作が出来るように運動を調節する指令を出すのがドパミンになります。ドパミンは黒質でドパミン神経により分泌されて線条体に送られます。線条体から運動調節の指令が大脳皮質に送られる流れになるため、ドパミン神経が何らかの影響でドパミンが枯渇するとパーキンソン病が発症します。
パーキンソン病の症状は、振戦・無動・筋固縮・姿勢反射障害の4つが特徴です。パーキンソン病の診断基準としては、運動症状の確認と特徴的な非運動症状の鑑別を行い総合的に診断していくことです。運動症状の診断は、無動と振戦又は筋固縮のどちらか1方か両方が出現していることを確認します。姿勢反射障害はある程度進行した状態で出現する場合が多いため、診断基準から外れているようです。もし、初めの段階で姿勢反射障害があるときは、他の病気の関与を示唆するもので、似た症状が見られることからパーキンソン症候群と判断されるようです。また、他の病気が関与しているかどうかの鑑別として特徴的な非運動症状の鑑別が必要になります。パーキンソン支持基準と除外基準とに分けて鑑別します。パーキンソン支持基準では、鑑別方法の結果パーキンソンの症状と判断されるものとして「ドパミン補充療法で効果があった」・「臭いがなくなった」・「MICB心筋シンチグラフィーの異常」などを確認します。除外基準では、パーキンソン以外の判断されるものとして「薬によりパーキンソンに似た症状」・「3年以上続く下肢のみの症状」・「小脳の障害」などを確認します。結果として、除外基準以外である場合に運動症状と非運動症状を含めてパーキンソン病と診断されるようです。
パーキンソン病の進行度は、ゆっくりした進行を辿りますが、進行速度はそれぞれの人によって異なります。 進行の過程も発病すると片手又は片足から始まり、徐々に身体の正面から見て、N字方向とZ字方向に進行するようです。パーキンソン病の進行度を示す指標として、ホーン・ヤールの重症度分類(5段階評価)と厚生労働省の生活機能障害度分類(3段階評価)、MDS-UPDRSというものがあります。ホーン・ヤールの重症度分類は運動症状に基づいて日常生活の自立度を5段階評価したものです。厚生労働省の生活機能障害度分類では3段階評価で、ホーン・ヤールの重症度分類のⅠ段階とⅡ段階がⅠ段階、Ⅲ段階とⅣ段階がⅡ段階、Ⅴ段階がⅢ段階にあたります。これらの分類法では他の疾患に対しては考慮されていない評価のため、その部分を補正した評価法としてMDS-UPDRSというものがあります。認知状態、主観的状態、日常生活活動、客観的な行動など様々な部分を考慮していて、非運動症状に対しての評価が盛り込まれていて、より包括的な評価が出来るものだそうです。これらの分類法により数字が高くなるほど進行度が高いと評価されます。
パーキンソン病の治療には、薬物療法、機械装置を使用したデバイス補助療法、外科療法などがあります。これらの治療以上に必要な治療がリハビリテーションになります。薬物療法では、ドパミンと似た成分を体内に入れることでドパミンの効果を期待する「ドパミン系剤」とドパミンが減少する要因を抑制・バランスを取ることでドパミンの分泌促進を期待する「非ドパミン系剤」があり、ドパミン系剤にはL-ドパやパミンアゴニスがあります。L-ドパは、ドパミンをそのまま補充しても効果はないため、ドパミンが作られる元の成分であるL-ドパを使うことで効果が出てきます。しかし、効果が長時間持続するとウェアリングオフやジスキネジアが起こるため、長時間の使用はできません。パミンアゴニスは、ドパミンに似た作用を持つ物質でドパミン受容体作動薬と呼ばれ、ドパミンと同じ効果をもっています。作用時間はL-ドパよりも長く血中濃度を安定させるためウェアリングオフやジスキネジアが起きにくい。しかし、患者様により違いがあるため、徐放剤や貼付剤の使い分けで使用されています。
非ドパミン系剤では、MAO-B阻害薬・COMT(カテコール-O-メチル転移酵素)阻害薬・ドパミン遊離促進薬・抗コリン薬・ノルアドレナリン補充薬・ドパミン賦活薬・アデノシン受容体拮抗薬などがあり、ドパミンを分解する酵素を抑える効果やドパミンと他の伝達物質のバランスを取る効果により、ドパミンの分泌を促進させるための薬です。
デバイス補助療法は、症状の進行に伴い内服薬だけではコントロールできない状態の時に、刺激装置やポンプなどの「デバイス(装置)」を用いて薬物を管理するもので、薬の血中濃度を安定・ウェアリング・オフ・ジスキネジアなどの運動合併症を軽減することを目的に行う治療です。持続皮下注療法・経腸療法・脳深部刺激療法があります。持続皮下注療法は、カニューレと呼ばれる細い管を皮膚に留置して、チューブを通じてポンプで24時間持続的に皮下にお薬を投与する治療法です。経腸療法は、カセットに入ったL-ドパ製剤を、専用ポンプとチューブを使って薬剤の吸収部位である小腸に直接持続的に送り届ける治療法です。脳深部刺激療法(DBS)は、パーキンソン病が進行し、薬だけでは症状を改善するのが難しかったり、ウェアリングオフやジスキネジアといった運動合併症が重くなったりしたときに検討される外科療法です。 その他の外科療法としては、MRガイド下集束超音波療法(MRgFUS)があります。この外科療法は、ふるえなどの原因となっている脳の部分に約800~1000本の超音波を集束させて当てて温度を上げ、当てている部分を凝固させる治療法です。
リハビリテーションを行うことで、日常生活動作で介助を必要とすることが少なくなることが期待できます。また、日中に横になったり、座ったままの状態を長くしないだけでも、薬の効果があらわれ、効果時間が伸びる可能性があります。そのため、リハビリテーションは薬の効果を高めて、症状の改善のためにも必要です。 リハビリテーションには、主治医の指示の下で行いますが、運動療法では、身体の動作に必要な筋肉や関節の強化を行い健康な状態に改善・維持する目的で行います。また、作業療法では、日常生活では細かい動作などを取る必要があるため、生活の中で必要な動作を改善・維持する目的で行います。そして、・言語療法では、発語障害があることでコミュニケーションの取り難くさを改善・維持する目的で行います。 現在では、治療法の進歩で改善や維持が期待できるようになってきていますが、ドパミンの減少を抑制する治療法は確立されていません。しかし、近年では、IPS細胞や遺伝子療法により治療の可能性が広がってきています。
もし、パーキンソンの症状が気になる場合には、脳神経内科を受診することをお勧めします。
頚椎症、五十肩、肩こり/首こり、更年期障害、高血圧症、低血圧症、狭心症、心筋梗塞、片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病、耳鳴り、膝の痛み、股関節痛、ギックリ腰、腰痛、生命維持、痛風、尿路結石 など
胆石症
胆石症は、肝臓で生成された胆汁が、胆管や胆嚢管を通る間、または、胆嚢内に滞留している間に結石ができる病気です。痛みや発熱などの症状が起こります。

胆石症は、胆汁が結石になったものが、胆管や胆嚢内を詰まらせることから発症します。胆汁は肝臓内で生成されて、「肝内胆管」という肝臓内の胆管を通り、肝臓から出ると、「胆嚢管」との合流までの胆管で「総肝管」を通ります。そして、総肝管から胆嚢管に入り「胆嚢」で一時的に貯蔵されます。貯蔵されて濃縮した胆汁は、食事により、胆嚢から絞り出されて胆嚢管を通り「総胆管」に入り、十二指腸で分泌されます。この経路の間に結石ができて、胆道内を詰まらせることが原因です。また、場所により、肝内胆管では「肝内胆管結石」、総肝管では「総肝管結石」、胆嚢管では「胆嚢管結石」、胆嚢内では「胆嚢結石」、そして、総胆管では「総胆管結石」と呼ばれます。
胆道で出来る結石を胆石と呼びますが、胆汁の成分が結晶化したものです。胆汁の役割は小腸での脂肪の消化になりますが、肝臓で1日に1リットルほど生成されます。成分はほとんどが水分で、ビリルビン、コレステロール、胆汁酸塩などで、胆嚢内では、貯蔵されている間に水分が吸収されて5~10倍ほどに濃縮されます。胆汁は、食事により体内に入った食べ物が十二指腸に来ると、胆嚢の筋肉が収縮して絞り出されて総胆管から十二指腸に運ばれて分泌されます。そして、脂肪の消化を助けます。この胆汁が胆石になる原因は明確に判明されてないようですが、胆汁の濃縮される過程で成分バランスが乱れること、細菌感染により成分が分解されること、胆嚢の機能低下などにより結晶化して胆石ができます。コレステロール結石や色素結石などがあり、様々な要因が関与するようですが、特に体質や食生活に原因があるようです。
胆石の原因は、主に体質や食生活にあるようですが、特に一般的なものが「コレステロール結石」で、コレステロール摂取過剰が原因により胆嚢内で出来ます。肥満症の方がなりやすく、最近では、食生活の欧米化により若年層にも見られるそうです。胆管内で出来るものが「ビリルビン結石」で、胆管炎や細菌感染などでビリルビンの結晶化により出来ます。
胆石による症状は、胆嚢内に胆石が溜まる「胆嚢結石」では、無症状の方も多いですが、コレステロール過剰な食事により、胆汁が胆嚢の収縮により出ると同時に胆石も出ようとして胆嚢の出口や胆嚢管に詰まり、胆嚢が大きく膨れ上がることで症状が起きます。症状は、右季肋部痛や右腹部上部痛になり、背中や肩に抜けるような放散痛を伴うこともあるようです。胆嚢結石の症状は、胆石が自然に外れる場合や薬により外れる場合には治まるようですが、詰まった状態が持続すると、胆嚢で炎症が起こり「急性胆嚢炎」となります。更に細菌が増殖したりすると、敗血症や腹膜炎のリスクが出てくるようです。次に、胆石が胆管に詰まる場合です。肝臓内の胆管に胆石が溜まる「肝内胆管結石」と胆嚢から排出した胆石が、胆管や十二指腸乳頭を詰まらせる「総胆管結石」があります。胆石が胆管を塞ぐことで胆汁が出れなくなり血管中に貯まり、皮膚や白目部分に黄疸が見られます。胆汁成分でビリルビンの色素が黄色いために起きる現象です。そして、胆管内で細菌が増殖して胆管炎を起こし、肝臓から血液に拡がり、肝障害や敗血症、閉塞性化膿性胆管炎などのリスクが出てきます。症状は、黄疸と炎症による右季肋部痛や右腹部上部痛や発熱です。胆石症の症状が出ると、胆管炎などのリスクがあり、短時間に重篤な状態になるため、黄疸や右季肋部痛、右腹部上部痛、発熱が出た場合は、早急に病院の受診が必要です。また、胆管結石では無症状の場合もあり、検査時に発見ということがありますが、医師の指示に従う必要があります。
胆石症の検査と治療では、検査では血液検査と画像検査があり、血液検査では、胆石発作に伴い、炎症反応や肝酵素や胆道系酵素の上昇や、黄疸や急性膵炎によりビリルビンやアミラーゼの上昇が見られることで胆石の症状を認められやすく。画像検査では、MRI検査・造影CT検査・超音波内視鏡検査などにより胆石の状態を確認できるようです。胆嚢結石の治療では、内服薬による胆石溶解療法・開腹胆嚢摘出術・腹腔鏡下胆嚢摘出術があります。総胆管結石の治療では、内視鏡的胆管結石除去術・経皮経肝的治療があります。
結石のある場合でも無症状な状態はありますが、右上腹部の強い痛みが出現したら、すぐに病院を受診しましょう。
頚椎症、五十肩、肩こり/首こり、更年期障害、高血圧症、低血圧症、狭心症、心筋梗塞、片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病、耳鳴り、膝の痛み、股関節痛、ギックリ腰、腰痛、生命維持、痛風、尿路結石 など
尿路結石
尿路結石は、腎臓で作られた尿が、腎臓・尿路・膀胱・尿道に流れる途中で結石ができる病気です。突然に激痛が起こります。

尿路結石は、腎臓へ入った血液が腎臓の髄質内で余分な成分を濾過された尿が、腎胚・腎盂・尿管・膀胱・尿道を通り排泄される間にできる結石です。この結石はできる場所により、腎結石(サンゴ状結石・腎胚結石・腎盂結石)・尿管結石・膀胱結石・尿道結石と呼ばれます。また、膀胱の上下で分けられ、腎から膀胱までを「上部尿路」、膀胱から下で、膀胱から尿道までを「下部尿路」と呼びます。「上部尿路」部分の結石を「上部尿路結石(腎結石・尿管結石)」と「下部尿路」部分の結石を「下部尿路結石(膀胱結石・尿道結石)」に分けられます。
尿路結石ができる原因は、生活習慣病による食生活からですが、いくつかの要因があります。シュウ酸を含む食材の過剰摂取で、体内のカルシウムとの結合によりシュウ酸カルシウム結晶を作られて結石ができる場合、プリン体の過剰摂取により尿酸が増えて高尿酸血症になり尿酸結晶が溜まり結石となる場合があります。また、ビタミンCの摂取でもシュウ酸はできるようです。タンパク・カルシウム・マグネシウムの摂取でも、シュウ酸カルシウムや尿酸を促進するようです。しかし、全てを受け入れて食事制限をすると、逆に健康への負荷も大きくなる可能性があるため、バランスの良い食事と充分な水分摂取(約2ℓ/日)、適度な運動などをすることで生活習慣病のリスクを減らすことを目標にしていくことが大切です。
尿路結石による症状は、結石が腎臓内から尿管にでると、尿管を塞ぐことで攣縮が起こり神経を刺激して激痛や発熱が起こります。痛みは鼠径部・外陰部・下腹部・側腹部・腰・背中にでやすいです。結石が大きくない場合は尿管に詰まらず排石されるため痛みはない場合が多いそうです。また、結石が腎臓内にある状態や膀胱にある場合では痛みは少ないようですが、尿がよく出ない・残尿感・血尿などの症状がでてきます。腎臓内に結石がある場合には、滞留した状態が続くと結石が肥大化してサンゴ状結石ができることがあります。また、腎臓結石や膀胱結石のように痛みはないけど尿が出難い状態では、尿が滞留している部分から炎症が起こり、感染症になる場合もあるので注意が必要です。
尿路結石への予防と検査は、予防に関しては、上記のように生活習慣病をなくすために、尿酸・シュウ酸・カルシウム・マグネシウム・タンパク質などの過剰摂取は避けて、バランスの良い食事を摂取して、水分を1日に2ℓを摂取する。また、運動をすることで、結石を出来ないようにすることや排石しやすくすることが大切です。検査に関しては、身体所見では問診・触・叩打痛により尿路結石を確認する。尿所見では血液検査・尿検査・腹部単純X線検査・超音波検査・CTなどを行い、血液から腎機能の状態、尿より結石成分・血尿の有無・感染症などの有無など確認して、腹部単純X線検査・超音波検査・CTでは、尿路結石の状態を確認してくようです。
尿路結石の治療は、まずは、痛みを抑える治療として鎮痛剤で軽減していき、ある程度落ち着いたら検査を行い尿路結石の治療に進みます。結石の大きさは5㎜以下の小さい場合では、自然排石が可能なため、尿管を拡げる薬や鎮痛剤を使用して排石を促すようです。また、充分な水分摂取や運動は結石を流しやすくするため大切です。場所によっては尿管に詰まりが生じているため、尿管にチューブを留置したり、カテーテルを直接腎臓に留置して詰まりを改善する必要があるようです。結石の大きさは5㎜より大きい場合では、排泄は難しいため、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)という超音波を使って体の中にある結石を砕いて小さくしてから排石するという方法が取られるようです。ESWLを行うのが困難な場合や効果が十分ではない場合は、内視鏡を用いてレーザーで結石を破砕、または摘出するという方法が取られるようです。
尿路結石は、血液検査や画像検査などで確認できます。「激痛が、鼠径部・外陰部・下腹部・側腹部・腰・背中にでたとき」や「痛みはないが尿がでにくい」など気になるときには専門医を受診することをお勧めします。
頚椎症、五十肩、肩こり/首こり、更年期障害、高血圧症、低血圧症、狭心症、心筋梗塞、片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病、耳鳴り、膝の痛み、股関節痛、ギックリ腰、腰痛、生命維持、痛風、尿路結石 など
心筋梗塞
心筋梗塞は、三大死亡疾患の心疾患になります。狭心症と共に虚血性心疾患に含まれます。心臓の冠動脈の血流が詰まらせて心筋の栄養が滞ることで、激しい胸の痛みなどに襲われ死亡に繋がる病気です。

冠動脈の血流が遮断される原因は動脈硬化です。動脈硬化は、冠状動脈の血管壁内にアテロームが溜まり、肥厚してプラークという瘤ができ、血管内が細くなり弾力性が失われた状態のことです。更に、血管壁が破れて血管内にアテロームが漏れて血栓となり血液を詰まらせ栄養の滞りが起こり、心筋の壊死が進み心筋梗塞になります。
心筋梗塞の症状は、特に脂汗が出るほどの激しい胸の痛みです。30分以上続きます。呼吸が苦しい・冷や汗が出る・吐き気がするなどの訴えや、顔面が蒼白・脱力感・動悸・めまい・失神・ショック症状が出るなどの場合もあるようです。痛む場所は、主に胸の中央部から胸全体にかけての痛み、左胸から顎のあたりの痛み、背中の痛み、左肩から左腕にかけて痛みが広がるなどがあるようです。このため、心臓からくる痛みでなく、胃痛や歯痛などに間違えやすい場合があります。早期に治療をして助かる確率は、発症後、6時間以内に治療開始できれば、9割ほどの方が助かるといわれています。
心筋梗塞になる要因は、高血圧・肥満・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症・ストレス・喫煙などの生活習慣病の悪化による場合や遺伝です。発症リスクのある人は、これらの要因が複数ある人に起きやすく、男性なら50歳以上、女性なら60歳以上の人に起きやすいそうです。女性の心筋梗塞になる率が10歳遅いのは、閉経後の女性ホルモンの変化が影響するからだそうです。
心筋梗塞の予防には、動脈硬化を起こさないために、「バランスの良い食生活」、「運動や睡眠により疲労やストレスを溜めない」、「禁煙により身体への負担をへらす」などの生活習慣病をなくすことが必要です。食事では、過剰な塩分・動物性脂肪・糖質を制限することが必要です。タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・食物繊維・ミネラルをバランス良く摂る食生活をすることや、規則正しく1日3食をしっかり摂取して間食を減らすことです。コレステロール値や尿酸値を抑えて、食の質を上げることができます。運動では、ジョギングや歩行などの軽運動を習慣とすることにより、筋肉量を上げる・血行を促進・身体の新陳代謝を上げるなどの効果に繋がり、身体の故障をなくすことができます。そして、健康な身体の維持に役立ちます。睡眠では、良質な睡眠を摂ることで、日頃の疲労や精神的なストレスを溜めないようにすることができます。禁煙では、喫煙による肺や内臓への負担を減らすことができます。
心筋梗塞には、いくつかの検査と治療があります。検査には、心電図・血液検査・画像検査があります。また、治療では、急性心筋梗塞で、初期治療・再灌流療法・合併症の治療という段階的な方法で行われるようです。 検査は、早期発見、迅速な診断と治療のために不可欠です。心電図では、心筋梗塞の症状が出た時に、胸部・手首・足首に電極を付けて、心臓の電気的な活動をグラフに記録することで典型的な波形の変化が見られます。血管の詰まった箇所や範囲が推定できます。血液検査では、心筋梗塞が起こることで心筋が壊死すると、心筋細胞からさまざまな酵素が血液中に漏れ出すため、これらの酵素の濃度を測定することで確認できます。検査の種類としては、クレアチンフォスフォキナーゼ・CK-MB・トロポニン・BNPがあります。画像検査では、胸部X線検査・心エコー検査・心筋シンチグラム検査・冠動脈造影検査があります。胸部X線検査は、X線を当て心臓の画像を得る検査です。心エコー検査は、超音波を使って心臓の状態を探るものです。心筋シンチグラム検査は、体内に注入した放射性同位元素を標識とし、血液の流れを計測するコンピュータ断層撮影です。冠動脈造影検査は、冠動脈に造影剤を流し込み、X線撮影する検査です。
治療方法では、まずは最初に初期治療は、医療機関に搬送されて、検査と並行しつつ最初に行なわれる治療です。酸素吸入、静脈ラインの確保・胸の痛みのコントロール・心筋の保護・抗血栓治療・不整脈対策などが行われます。次の再灌流療法は、心筋梗塞が起こったら、一刻も早く血管の詰まりを取り除き、血液を再開通させる作業のことです。発症してから6時間以内に行なえば、梗塞した範囲が小さくなることが確認されているようです。 再灌流療法には、血栓溶解療法とカテーテル・インターベンション・冠動脈バイパス手術があります。合併症の治療は、心筋梗塞では、不整脈・心不全・心原性ショック・心破裂などの合併症も考えられるため、血液を再開通させるだけでなく、合併症に対しての対応も必要になります。 手術後にはリハビリがあり、「心臓リハビリテーション」という、段階的に安静度を下げてゆく中で、血圧測定と心電図検査を行ない、回復具合をモニターしながら行うリハビリ過程があります。退院後も通院しながら継続していきます。「自力で座れる」、「室内が歩ける」、「病棟内が歩ける」、「シャワーを使える」、「入浴できる」、といった段階を踏んで再起に近づけていきます。その間に、心筋梗塞を発症してから2週間から数カ月後に、発熱、胸の痛み、心膜炎、胸膜炎、肺炎などの症状が出る可能性があります。「心筋梗塞後症候群」と呼ばれる後遺症で、この後遺症に対して、医師よりアスピリンなどが処方されるようです。
心筋梗塞の治療薬には、血液をサラサラにするお薬やコレステロールを下げるお薬、心臓の負担を減らすお薬、利尿薬などが使用されます。 血液をサラサラにするお薬は、血液が固まることで血管が詰まる又は狭くなることへの予防目的として使用されます。バイアスピリン・バナルジン・プラピックス・エフィエイトなどの 抗血小板薬があります。ステント留置治療を受けられた場合には、ステント部位に血の塊ができて血管が細くなる場合の予防目的として、これらの中から2種類が使用されるようです。 コレステロールを下げるお薬は、血液中のコレステロールが多くなることで、血管が詰まる又は狭くなることへの予防目的に使用されます。 スタチンは、コレステロール合成酵素であるHMG-CoA還元酵素を阻害することにより、血中のコレステロールを低下させます。クレストール・メバロチン・リバロ・リピトール・ローコールがあります。 フィブラート系は、中性脂肪が作られるのを抑制する。ベザトール・リピディルがあります。 小腸コレステロールトランスポーター阻害剤は、小腸でのコレステロールの吸収を阻害する。ゼチーアがあります。 多価不飽和脂肪酸は、小腸でのコレステロールの吸収を阻害する。エパデール・ロトリガがあります。 心臓の負担を減らすお薬は、壊死した心筋は収縮する力がないため心臓の働きが悪くなります。血管の拡張作用を弱めて心臓の負担を減らす目的で使用します。 アンジオテンシン変換酵素阻害薬は、血圧や心臓、腎臓に関係するアンジオテンシンというホルモンを減らすことにより血管を拡げ、心臓にかかる負担を軽減する。タナトリル・レニベースがあります。 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬は、アンジオテンシンⅡが受容体に結合するのを妨げることにより血管を拡げ、心臓にかかる負担を軽減する。アジルバ・アバプロ・オルメテック・ディオバン・ニューロタン・ブロプレス・ミカルディスがあります。 β遮断薬とαβ遮断薬は、主に心臓への交感神経の作用を抑えて働きを少し休めることにより、心臓にかかる負担を軽減する。β遮断薬はメインテートがります。αβ遮断薬はアーチストがあります。
心筋梗塞になったら、すぐに救急搬送をして一刻も早く治療が受けられることです。
頚椎症、五十肩、肩こり/首こり、更年期障害、高血圧症、低血圧症、狭心症、心筋梗塞、片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病、耳鳴り、膝の痛み、股関節痛、ギックリ腰、腰痛、生命維持、痛風、尿路結石 など
狭心症
狭心症は、三大死亡疾患の心疾患で、虚血性心疾患に含まれます。冠動脈が動脈硬化により血管径が細くなり血流が減少することで起こります。左胸部痛や圧迫を受けます。

狭心症は、冠動脈が細くなり、血液からの栄養が得られ難くなることで起こります。原因としては、動脈硬化により血管が細くなるからです。血管を狭くするのはプラークという瘤です。プラークは、アテロームという悪玉コレステロールや白血球の塊が血管の内壁皮に溜まり、血管内皮が膨らんで瘤のようになります。こうして血管径を狭くなり、弾力性や血流量が減るため、心筋への栄養が少なくなり狭心症が起こります。また、動脈硬化が原因でなく、安静時に血管の攣縮により、血管内が狭くなり血流の減少から起こる「冠攣縮性狭心症」もあります。心臓の周辺には心筋の栄養血管である冠動脈が3本通っており、この血管からの栄養が減少することで心筋が弱くなり症状が起こりやすくなります。血管が1本詰まった状態を1枝病変と呼び、多くなるほど状態が重篤となります。
狭心症の症状は、前兆には、胸の痛みや圧迫感などです。痛む場所は、主に胸の中央部から胸全体にかけてですが、背中・上腹部・首・顎などに痛みが出ることもあります。また、呼吸が苦しい・冷や汗が出る・脂汗が出る・吐き気がする・胃が痛むといった症状を訴える場合もあります。痛みの感覚としては、重圧感・圧迫感・絞扼感を伴います。起きやすい状況は、動脈硬化による場合には、日常生活動作や運動・精神的なストレス・気温差などに影響を受けて起こりやすく、攣縮による場合には、多くは安静時で、夜間から早朝に起こりやすいようです。最初の内は、落ち着いていれば治まりますが、そのままに放置すると進行して症状の間隔が短くなり、症状の強さも強くなる可能性があります。また、症状が出始めたら、医療機関へ受診して医師への相談をお勧めします。
狭心症の症状には、「安定(労作性)」・「不安定」・「異型」の3つがあります。 「安定(労作性)狭心症」は、階段を上がったり、重いものを持ったり、運動をしたり、心理的なストレスを受けたりなどの精神的ストレスを含めた日常動作や運動により狭心症の症状がでるタイプです。血管が細くなっているため、このような動作や運動などでも血液供給が追いつかず、胸の痛みや圧迫感などの症状が出ます。 「不安定」は、安定狭心症よりも、痛み強さや発作の回数が上がり、少しの動作や安静状態でも発作が起こるようになります。胸の痛みや圧迫感などの状態が変化します。安定型の方に不安定型の症状が現われたら、冠動脈が急速に細くなってきた可能性があるため、即時に救急搬送を依頼して医療機関の受診が必要になります。 「異型狭心症」は、夜や明け方の就寝中や日中の安静にしているときに、胸が苦しくなる発作を起こします。発作の原因として多くの場合は、冠動脈が一時的に攣縮を起こすことで血管が収縮して血流を遮断することによって起こります。動脈硬化の影響がない状態でも起こることがあります。
狭心症になりやすい人の傾向は、高血圧・肥満・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症・ストレス・喫煙・家族歴などの生活習慣病や遺伝などによります。予防としては、生活習慣を規則正しくすることです。
狭心症の医療機関で行う検査には、医師の問診と「心電図検査」・「心エコー検査」・「運動負荷検査」・「ホルター心電計」・「血液検査」・「冠動脈造影検査」・「冠動脈CT検査」・「心筋シンチグラム検査」があります。 投薬には、ニトログリセリン・抗血小板薬・抗凝固薬・硝酸薬・カルシウム拮抗薬・交感神経ベータ遮断薬(ベータ・ブロッカー)があります。薬物治療だけで対応できない場合には、カテーテル・インターベンションや冠動脈バイパス手術になるようです。
狭心症は、進行すると心筋梗塞に発展する可能性のある疾患です。狭心症の症状が出始めたら、まずは医療機関へ受診して医師の相談をお勧めします。
頚椎症、五十肩、肩こり/首こり、更年期障害、高血圧症、低血圧症、狭心症、心筋梗塞、片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病、耳鳴り、膝の痛み、股関節痛、ギックリ腰、腰痛、生命維持、痛風、尿路結石 など
低血圧症
低血圧症は、測定した血圧が通常より低い状態のことで、倦怠感やめまい、立ちくらみなどの症状が見られます。

低血圧は、高血圧のように危険性を求められないようですが、低血圧による血流減少から身体症状、器官や臓器に異常が見られた場合に問題となる以外は、原則的に治療があまりないとされるようです。また、血圧基準もWHO基準がなく、現在の基準値としては、「最高血圧100mmHg以下、あるいは、最低血圧60mmHg以下」の場合で、倦怠感やめまい、立ちくらみなどの症状が見られるときに低血圧とされています。 (※血圧と血圧測定に関しては、「高血圧」の文中を参照。)
低血圧症を訴える人の症状には、立ちくらみ・めまい・頭痛・倦怠感・疲労感・朝起きが苦手・食欲不振・肩こり・動悸・不整脈などがあります。血圧が低いため、血管への影響は少なく病気へのリスクは低いですが、症候性血圧のような疾患がある場合には高まります。
低血圧症は、「本態性血圧」・「症候性血圧」・「起立性低血圧」に分けることができます。 「本態性血圧」は、原因疾患を伴わずに、血圧が慢性的に低い場合です。低血圧の約90%がこれに入ります。なりやすい人は、遺伝的因子や生活習慣などの環境因子が関与しており、やせ型・冷え性・無気力・疲労感の訴え・神経質・虚弱体質などの傾向があります。「症候性血圧」は、体の中に血圧異常の原因となるはっきりした疾患がある場合で、低血圧は、心臓病・肺疾患・脳や神経の病気・重い外傷の病気・甲状腺機能低下症・薬(降圧薬や抗うつ薬)の副作用などで起こります。「起立性低血圧」は、急に立ち上がった時に、重力で下半身に流れた血液がそのまま心臓に戻らずに血圧が下がってしまい、めまいや立ちくらみなどの症状が起こるものです。原因となる病気がある場合とない場合があり、原因となる病気としては、自立神経や心臓、内分泌気管によるものがあるようです。
低血圧症の予防・改善には、「バランスの良い食事」・「水分摂取」・「運動」により血圧を上昇させることが必要になります。低血圧の人は、食欲不振などから、しっかり食事を摂取出来ていないため栄養のバランスが悪いのです。「バランスの良い食事」を3食摂ることが大切です。特に、タンパク質・ビタミンE・ミネラル・塩の摂取は必要です。タンパク質は筋肉と血管を作るのに有効です。ビタミンEは血液の流れ、ミネラルは血液の調整を促します。そして、塩は適度に摂取することで血圧上昇に役立ちます。そして、「水分摂取」は、血液量を増やすことで低血圧を和らげることが期待できます。しかし、浮腫みが出やすいので加減は必要になります。最後に、「運動」は、血行の促進するため、血圧を上げることが期待できます。ウォーキングやストレッチなど、有酸素運動が良いです。また、自律神経を安定させるためには、カフェインの摂取もお勧めです。
低血圧は、高血圧のように危険性を求められないと書きましたが、倦怠感やめまい、立ちくらみなどの症状により他の原因にも影響します。我慢はせずに医療機関を受診することをお勧めします。
頚椎症、五十肩、肩こり/首こり、更年期障害、高血圧症、低血圧症、狭心症、心筋梗塞、片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病、耳鳴り、膝の痛み、股関節痛、ギックリ腰、腰痛、生命維持、痛風、尿路結石 、 など
高血圧症
高血圧症は、
血圧が慢性的に高い状態のことをいいます。

高血圧のWHO基準値は、診察室で「最高血圧140mmHg以上、または、最低血圧90mmHg以上」、家庭血圧で「最高血圧135mmHg以上、または、最低血圧85mmHg以上」とさています。
血圧は、心臓から送り出される血液が血管壁に掛かる抵抗のことをいいます。「血圧=循環血液量×末梢血管抵抗」という式から、循環血液量(心臓から拍出される血液量)と全末梢血管抵抗(細い動脈の収縮の程度)に左右されます。そして、体内の腎臓・神経系・内分泌系・血管内皮などで血液成分が管理され、血圧が調整されています。そのため、「朝に上がり始め、昼に高くなり、晩・睡眠時に低くなる。」また、「夏場より冬場に高くなる。」などのように、日常の体調に合わせて調整されています。
血圧測定は、心臓が収縮した時の血圧で「最高血圧又は収縮期血圧」と、心臓が拡張した時の血圧で「最低血圧又は拡張期血圧」との差で血管の弾力性を確認することで血圧を測定することができます。この差のことを「脈圧」といいます。この値が高くても低くても動脈硬化のリスクが高まります。脈圧が高い場合を収縮期高血圧といい、最高血圧が高く、最低血圧が低い時です。血管壁の弾力性がない状態なので、心筋梗塞や脳血管疾患のリスクが高まります。また、脈圧が低い場合は拡張期高血圧といい、最高血圧が低く、最低血圧が高い時です。血液を末梢まで送れなくなるため動脈硬化が進行するリスクが高まります。この場合、正常血圧の人と差がなく、自覚症状も少ないため、徐々に進行していきます。放置すると危険な状態になるため注意が必要です。正常血圧は、診察室で「最高血圧120mmHg以下、あるいは、最低血圧80mmHg以下」で、家庭血圧で「最高血圧115mmHg以下、あるいは、最低血圧75mmHg以下」とされ、一般的に脈圧は40mmHg~60mmHgが良いといわれています。
高血圧症は、「本態性血圧」と「症候性血圧」に分けることができます。 「本態性血圧」は、原因疾患を伴わずに、血圧が慢性的に高い又は低い場合です。血圧症(高血圧と低血圧)の約90%がこれに入ります。なりやすい人は、遺伝的因子や生活習慣などの環境因子が関与しています。 高血圧の人では、運動不足・過剰飲酒・喫煙・精神的ストレス・自律神経異常などの傾向があります。 「症候性血圧」は、体の中に血圧異常の原因となるはっきりした疾患がある場合で、高血圧の人では、腎実質性高血圧・腎血管性高血圧・睡眠時無呼吸症候群・原発性アルドステロン症・クッシング症候群・褐色細胞腫・薬剤性高血圧などで起こります。
高血圧症が原因で起こる病気は、動脈硬化の進行により血管の弾力性がなくなることで、脳出血・脳梗塞・大動脈瘤・腎硬化症・心筋梗塞・眼底出血などが起こります。
高血圧症の予防・改善には、「食事制限」・「禁煙」・「運動(有酸素運動)」・「安静と充分な睡眠」が必要です。「食事制限」では、炭水化物・脂質の摂り過ぎにより「肥満」になりやすく、アルコールの飲み過ぎなどで血圧を上げ、動脈硬化などの原因を作っています。このような人たちの食事から塩分摂取も多いです。食事や飲酒の制限により血圧を下げることが大切です。「食事制限」では、塩分と炭水化物を減らすことで血圧の改善が期待できます。カリウム・カルシウム・マグネシウム・食物繊維・タンパク質の摂取は有効です。ミネラル分は減塩効果が期待できるので血圧を下げるのに良いです。また、炭水化物が不足すると筋肉が消耗するため、タンパク質の摂取で筋肉の維持や合成に役立ち、炭水化物の摂取を減らすことにも影響します。「運動」をすることで血流を良好にすることができて血圧を下げることが期待できます。そして、「安静と充分な睡眠」は、副交感神経を優位にするためストレスや緊張を和らげるため、血圧を下げる効果があります。また、寒暖差や入浴などでも血圧や血管への影響があるため、急激な温度や温度変化にも気を付ける必要があります。
普段の生活で、血圧が高い状態が続くようであったり、頭痛・めまい・肩こり・吐き気・動悸・息切れ・手足のしびれなどが続き、気になる場合には、医療機関を受診することをお勧めします。
頚椎症、五十肩、肩こり/首こり、更年期障害、高血圧症、低血圧症、狭心症、心筋梗塞、片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病、耳鳴り、膝の痛み、股関節痛、ギックリ腰、腰痛、生命維持、痛風、尿路結石 など
更年期障害
「更年期」とは、閉経日の前後5年を合わせた期間、10年間のことをいいます。この期間に、日常生活に支障をきたす重大な症状がでている状態を「更年期障害」といいます。

「閉経」とは、卵巣の機能が徐々に低下して、月経が永久に停止することを指します。診断では、月経が1年以上停止していることを確認してから、1年前の日を閉経と診断します。閉経年齢は、50代が平均で、早いひとで40代後半、遅い人で50代後半といわれます。
更年期障害の主な原因は、エストロゲンが大きく揺らぎながら低下していくことです。さらには、加齢によるからだの変化や、精神的・心理的な要因、家庭や職場などの社会的要因などが、複合的影響が要因になります。
更年期障害の症状は3つに分けられ、出方も年齢とともに変化すると考えられており、月経が不順になる更年期の初頃では、自律神経失調症状があらわれます。その後、精神的症状がでてきて、そして、閉経後には泌尿生殖器の萎縮、骨量減少、脂質異常症、動脈硬化などの身体的症状が出現します。 各々の症状としては下記になります。 自律神経失調症状では、ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・発汗。 精神的症状では、気分が落ち込む・意欲が低下する・イライラする・情緒が不安定・眠れない。 身体的症状では、めまい・動悸・胸が締め付けられる・頭痛・肩こり・腰や背中の痛み・関節の痛み・冷え・しびれ・疲れやすい。 更年期障害の症状は多彩なため、そこに隠れた症状がある場合があるため、隠された症状を治すことも大切です。
更年期障害には、身体的・心理的・社会的な要因が、複雑に影響しています。更年期障害の治療では、まず問診を行い、患者さんの訴えを丁寧にお聞きします。次に、生活習慣の改善(食事や運動、睡眠時間の確保など)や心理療法を試みます。症状の改善が見られない場合には、薬物療法を行います。更年期障害の薬物療法は、ホルモン充填療法・漢方薬・向精神薬の3つがあります。 まずは、更年期障害になったと感じたら、すぐに産婦人科を受診することをお勧めします。
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顎関節症
顎関節症は、「口が大きく開かない」・「口を開けると顎の関節が痛い」・「口を開けると顎に音がする」という3つの症状が起こる顎の病気で、頸部や顎周囲に痛みが出たり、肩こりなどを引き起こしたりします。

発症年齢は、10代後半より増えて、20~30歳頃がピークで女性に多く、高齢になるほど発症者が少なくなります。
顎関節の構造を「骨部」・「筋肉」・「関節円板」に分けてみると、「骨部」では、側頭骨と下顎骨とが関節しています。側頭骨側の窪みが下顎窩となり、下顎窩の前方隣の出っ張りが関節結節あになります。顎が閉じた状態では、下顎窩に下顎骨の出っ張った下顎頭がハマっています。下顎頭のすぐ下は下顎頚で、その下の顎が角張ったエラ部分に下顎頚があります。顎が開くと、下顎頭が関節円板と共に前方の関節結節まで滑ります。 「筋肉」では、咬筋は物を噛む時に使う筋肉です。咬筋は下顎角から頬骨弓に付着している筋肉で、物を噛む力は咬筋がメインで使われます。そのため、顎関節症の原因になる部分です。痛みは周辺部に生じ、「歯」「目」「耳」辺りや「こめかみ」辺りにも生じるため、頭痛にも間違えられるようです。側頭筋は挙上の動き+後方移動の動きで使う筋肉です。側頭筋は下顎枝・頭頂骨・側頭骨をまたがる鱗状縫合に付着している薄い筋肉で、口を閉じた状態を保つ筋肉です。痛みは、「歯」「側頭部」に生じ、片頭痛のような痛みがあるようです。 外側翼突筋は顎の前方移動に使われる筋肉です。内側翼突筋は顎を左右に動かす筋肉です。 「関節円板」は軟骨組織です。顎関節のクッション材の役目で、安定した顎の開閉を維持します。顎が閉じている時は下顎窩で下顎頭がハマり密着しています。顎が開くと下顎頭が下顎窩から外れて関節結節側へ移動します。関節円板は変形しながら下顎頭と共に移動して顎の安定性を維持しています。
顎関節症は顎関節を構成する骨・筋肉・関節円板・靱帯の部位の異常から生じます。 それぞれの異常から生じる症状は、顎関節部では、関節突起の変形などから「口を開けると痛む」・「口を開け難い」という症状が生じる。筋肉では、筋肉の使い過ぎから「顎の痛み」を生じる。こめかみに頭痛のような痛みを生じることもある。関節円板では、顎関節の上下間にクッションの役割があり、それが変形することで動きを維持していますが、関節から外れると「口を開けると顎に音がする」症状が生じます。また、酷くなると顎の音が消失して「口を開け難い」という開口障害を起こすようになるようです。最後に、関節靱帯では、「強く噛みすぎる」や「大きく開口する」ことで靱帯が捻挫のような状態になると「口が開け難い」・「口を開けると痛む」という症状を生じます。
顎関節症のケアは、下記の6つの要因が発症原因となり得るため、意識して減らすことで発症リスクを少なくするのによいです。 ① 日中に無意識に行なわれる上の歯と下の歯の接触させる習慣のこと。 ② 日中の動作で「頬杖をつく」・「ガムを噛む」・「爪噛み」・「片方の歯で噛む」・「猫背」 ③ 夜間の習慣で「歯ぎしり」・「うつぶせ寝」 ④ 精神的要因で「ストレス」・「緊張の続く仕事」 ⑤ 顎を打つ外傷 ⑥ 顎を噛みしめるスポーツや楽器 顎関節症は、セルフケアでも日常生活で不自由がない程度まで治癒は可能ですが、構造上のダメージは残存し、また、痛みや違和感、開口障害が慢性化する方もいるようです。その時は、医療機関の受診してください。
診断と治療としては、診断では、身体所見で口の開閉時に顎関節で「音の確認」と「開口の角度」の確認。顎関節を指で圧迫して「痛み」や「違和感」の有無。画像検査としては、レントゲン・CT・MRIがある。レントゲンやCTでは、顎関節の「骨の状態に変形があるかどうか」が分かります。MRIでは、「関節のディスクや周囲の軟部組織の状態」も評価できます。治療としては、セルフケア・理学療法・内服治療・マウスピースが一般的です。スプリント療法とは、スプリントは、特定の歯だけに接触が起きる状態を改善し、歯の全体を使えるように噛むために作られるマウスピースのようなものです。それを装着して顎関節症を改善させる治療で、マウスピースをはめることで、特定の歯だけに生じていた接触を、他の歯にも接触するように調整されるようです。治療期間は半年から1年ほどかけるのが一般的だそうです。 痛み止めは、鎮痛薬や抗うつ薬、顎の筋肉の力を弱める筋弛緩薬があります。
セルフケアとしては、日常生活で噛み締める要因を軽減することです。前記で「6つの要因をなくすこと」が良いことですが、日常生活でなかなか難しいとしたら、口を食い縛るような感覚があるとき、緩めておく時間を持つなどしてケアするなど心掛ける必要があります。また、側頭筋や咬筋のマッサージや口の開口ストレッチも有効です。症状が出ている時は、顎に負担のかかる食べ物は避ける。症状が強い時は、ほとんど噛まずに飲み込める食べ物がよいです。
顎を動かした時に、「口が大きく開かない」・「口を開けると顎の関節が痛い」・「口を開けると顎に音がする」という3つの症状が気になったら、まずは、専門医を受診することをお勧めします。
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五十肩
五十肩は、正式名は「肩関節周囲炎」になります。文字通り「炎症」による肩の疾患です。発症年齢は、40~50歳に多いです。肩関節の炎症により痛みや関節拘縮により可動制限が生じます。

肩こりと五十肩とありますが、どこが違うのかというと、発症の原因が異なります。 肩こりは、筋肉の緊張により血行不良を起こして痛みやしびれが生じます。他に、肩の症状を訴える病態は、病気としては、心臓疾患・狭心症・肺がん・リウマチなどがあり。また、肩の炎症によるものは、「肩峰下滑液炎」・「腱板炎」・「上腕二頭筋長頭腱炎」などがあり、腱板にカルシウムの結晶がたまる「石灰性腱炎」などがあります。
五十肩の発症の原因としては、加齢・運動不足・病気などになります。加齢では、不良姿勢や骨組織の老朽化などです。運動不足では、重労働や不良姿勢などです。病気では、糖尿病・甲状腺疾患・脂質異常症などです。各々の共通原因としては、血行不良による組織の変成が炎症を引き起すことによります。
五十肩の症状は、肩関節の骨・軟骨・腱・靱帯などの老朽化により炎症が起こり、「肩峰下滑液包」や「関節包」が線維化して潤滑性が悪くなっていき、組織が癒着しやすくなることで、肩の痛みや「肩が上がり難い」、「腕を後ろに廻せない」などの動作時痛が生じてきます。
五十肩には、発症から回復まで症状の段階が3つに分けられます。3つの経過をたどり、おおむね1年くらいで回復すると言われますが、人により1年以上にもなる場合があるようです。症状の段階とは、「急性期」・「慢性期(拘縮期)」・「回復期」です。「急性期」は約3~4週間です。症状は、激しい痛みのある時期ですが、肩関節は動かすことはできます。「慢性期(拘縮期)」は約5~6ヶ月です。症状は、炎症が減り、痛みが軽減しますが、肩関節が動かしし難くなります。「回復期」は3~4ヶ月です。症状は、痛みが減少し、肩関節が動かしやすくなる時期です。運動療法や徒手療法で動かすようにして徐々に改善させていきます。
治療方法としては、「急性期」では、痛みが強いので、無理に動かさずに炎症を抑えるため、状態に合わせた鎮痛剤や湿布薬で使います。「慢性期(拘縮期)」では、炎症が軽減して痛みが少し減りますが、動かしにくいため、ストレッチなどの運動法や温熱療法により、出来るだけ関節を動かして拘縮の軽減をしていきます。「回復期」では、痛みが軽減していくので、運動療法や徒手療法で動かすようにして徐々に改善させていきます。
自分で行えることは、急激なマッサージなどは慢性化するため避けましょう。「急性期」では、激しい痛みのため動かせないので、炎症を抑えるため“アイシング”が効果的です。「慢性期(拘縮期)」に入ったら、痛みが減少しますが動かしにくくなります。そのままにすると「拘縮」がほどくなり可動域が取れなくなります。「拘縮」すると改善するのに時間がかかります。そのため、出来るだけ積極的に身体を動かすことをお勧めします。最初は動かせる範囲で簡単なストレッチから始めましょう。「回復期」では、「慢性期」で運動を行ったことで、痛みもだいぶ軽減して、動きも取りやすくなってきます。ストレッチ以外にも筋トレを行っていきましょう。
五十肩は、自己流で行うと悪化しやすく、慢性化しやすいです。無理せずに段階を踏むことで回復が望めるため、「肩の動きが悪い」、「痛みが強い」などの症状を感じたら、医療機関の受診をお勧めします。
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痛風
痛風とは、尿酸が身体に増えて、手足の関節などに尿酸結晶として沈着した結果に炎症を発生し、激しい痛みが生じる病気です。

痛風が起こる原因は尿酸値が高めになることです。その尿酸値が高い状態を高尿酸血症といいますが、この状態を放置することで、増え過ぎた尿酸が血液中から手足の関節などに尿酸結晶として沈着します。それを白血球が攻撃して炎症が発生して激痛になるのが痛風です。最初は、「ムズムズする」・「チクチクする」という感覚があり、ある日突然に、手足の関節などが赤く腫れ始めて激痛が出てきます。この痛みを発作時痛又は痛風発作といいます。痛みは1週間から10日程で治まりますが、再度痛みが出ます。痛みは繰り返され、徐々に痛み始める間隔が短くなります。更に進むと手足の関節部に痛風結節という瘤ができてきます。また、腎臓では腎障害や尿路結石が出る場合があります。最終的に重症の慢性痛風にならないよう放置せずに早めの処置が必要です。
尿酸が増えるのは「プリン体」の代謝量によります。プリン体は細胞の核酸を構成する化合物質なので、体内で生産されるものです。また、細胞を持つ生物に含有するため、食品としても摂取される物質です。体内で細胞のエネルギー代謝によりプリン体が分解されてプリン塩基になり、プリン塩基は細胞内の役目が終わり、血液にのって肝臓に運ばれます。肝臓で分解されて尿酸が生産されます。通常であれば、尿酸は腎臓に向かい濾過されて尿となり排出されますが、プリン体の過剰摂取などで代謝量が多くなると、尿酸が増え過ぎて処理できずに血液中に溜まります。更に多くなることで血液から手足の関節部に沈着し始め、白血球が沈着した尿酸を攻撃するようになり、炎症物質が発生して激痛が生じるようになります。
痛風になりやすい人は、尿酸値の高い人に多いです。また、生活習慣病の肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症などを抱えている人が多いため、動脈硬化・心血管障害・脳血管障害の可能性も高く、痛風との合併症が考えられます。また、尿酸値が高いと関節以外に腎臓に尿酸結晶が溜まりやすくなるため、尿路結石や慢性腎臓病などを合併しやすくなります。結果、痛風になった人は、関節以外に腎臓への影響や動脈硬化のリスク因子にも注意が必要になってきます。
痛風が男性に多い理由は、血清尿酸値が男性の方に圧倒的に高いためです。また、女性の場合は女性ホルモンの影響で尿酸は腎臓から排出されるため血清尿酸値が低くなるからです。しかし、女性も閉経後には女性ホルモンの減少により血清尿酸値が上がります。痛風発作は、血清尿酸値が7.0mg/dLを越える状態が数年間以上は続かないと生じにくいようです。7.0mg/dLになるのに平均的な男女では、男子が血清尿酸値1.5mg/dL上昇、女性では3.0mg/dL上昇しないと到達しないようです。なので、女性はなかなか高尿酸血症や痛風になりにくいといわれます。しかし、遺伝と環境が関係する場合には痛風になりえるようです。
痛風を予防するには、尿酸値を上げないようにすることです。痛風になる人の多くが複数の生活習慣病を抱えているため、生活習慣病の改善が必要となります。そのため、「食べ過ぎない」、「飲み過ぎない」、「軽めの運動」、「充分な水分摂取」、「ストレスを溜めない」に注意していくことが大切です。「食べ過ぎない」では、プリン体の多い食材(レバー・白子・エビ・カツオ・アジ・煮干し・シイタケ・など)を適度に摂らないこと。また、脂質の多い食事を減らすことです。「飲み過ぎない」では、多量なアルコール飲酒はしない。特にプリン体の多いビールなどは適度な量にすることです。「軽めな運動」では、有酸素運動が脂質やストレス発散にお勧めですが、激しい運動は、血中の水分量の減少が尿酸値を上げる要因があるため、尿酸値が高めの方は注意が必要です。「充分な水分摂取」では、体内の水分量が少ないと血液の水分が減少し尿酸値を上げるため、水分を充分に摂取すると良いです。最後に、「ストレスを溜めない」では、ストレスを溜めると尿酸値が上がりやすいため、運動や良質な睡眠などでストレスを軽減するようにしましょう。結論としては、バランスの良い食事を摂り、適度な運動により代謝を上げて、糖質・脂質・ストレスなどの軽減、体内の減少した水分量を充分に補給して体内に尿酸が蓄積しないようにすることが大切です。
痛風は、外反母趾・変形性関節症・蜂窩織炎・腰痛疾患などで下肢の痺れや痛みの症状が似ていて間違えやすいため、治療では専門医による判断が必要です。痛風発作の発症時に関節の中に尿酸結晶がどれだけあるかが確定されて医師の診断で検査結果のもと確定されるようです。
痛風発作が生じた時の対処方は、応急処置としては、「患部を高い位置に保持して患部を冷やすこと。」、「発作が起こった関節を安静にすること。マッサ-ジなどは禁止」、「禁酒」、また、応急的な鎮痛薬には、アスピリンは発作がひどくなるため使用しないこと。あらかじめ医師から処方された薬をご使用ください。まずは、症状がでたら「出来るだけ早く医師に受診すること。」がお勧めです。
痛風の薬と治療は、方針としては「炎症を抑える治療」と「尿酸値を下げる治療」の2つになり、痛風発作が出たら、まずは炎症を抑える治療になります。痛風発作治療薬としては、非ステロイド性抗炎症薬・副腎皮質ステロイド・白血球遊走阻害薬を使用して炎症を下げていき、炎症がなくなったら、尿酸降下剤で尿酸値を下げていきます。尿酸排泄促進薬と尿酸生成抑制薬とがあります。尿酸排泄促進薬は、腎臓に作用し尿酸が尿中へ排泄される働きを促進します。尿酸生成抑制薬は、主に肝臓でプリン体が尿酸に分解されるのを抑えます。また、痛風発作がなく尿酸値が高い方の場合には、合併症の症状を診ながら、薬物療法と生活習慣病の改善をしていくようです。
「痛風発作が起きた」又は、「血清尿酸値が7.0以上になった」時には、専門医の受診をお勧めします。
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耳鳴り
「耳鳴り」とは何も音がしていない状態で、自分の耳や頭の中で雑音が聞こえる状態のことをいいます。

耳鳴りと難聴との関係から、難聴の方の約50%が耳鳴りを訴えていて、耳鳴りがある方の約90%に何らかの難聴がみられ、耳鳴りの方のほとんどが難聴のようです。
また、耳鳴りは音の伝達が脳に上手く伝達できない状態から起こります。通常、音の伝達は、耳の中耳で鼓膜から伝わる音を耳小骨が増幅して内耳に送り、内耳の蝸牛でその音を高低の信号に変換して聴神経がその信号を脳に伝達されます。それが脳で処理されて音として認識されます。そのため、難聴は音が聴こえ難い状態のため、音の信号が脳に通常より少なく伝わり、脳はそれを感知して過剰の信号を出して補おうとします。これが、音のしない状態にも起こるために「音が鳴っている」と勘違いしている状態が耳鳴りのため、難聴との合併は高いと考えられています。
耳鳴りには、自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴の2種類に分類されます。 自覚的耳鳴りは、本人だけに聞こえている耳鳴りです。内耳や聴神経に何らかの異常が起きていることが原因で発生します。耳鳴りの多くが自覚的耳鳴りだそうです。自覚的耳鳴りの検査は、本人にしか聞こえていないため、問診による症状の聞き取りや、聴力検査、耳鳴り検査、画像検査などを行い診断されます。 他覚的耳鳴りは、体の中に音源があり、第三者にも聞こえる耳鳴りです。耳周辺の筋肉のけいれんや、血液が流れる音が原因で発生します。筋肉のけいれんが原因の場合は、音が止まったり聞こえたりを繰り返すのが特徴。血液の流れが原因の場合は、持続的に聞こえるのが特徴です。
耳鳴りの原因は様々です。加齢・ストレス・睡眠不足・過労・病気・外傷などをきっかけに発症する場合があります。 加齢では、内耳や聴神経の機能が衰えると脳への音の伝達がうまくいかなくなります。聞こえにくさがあると、脳は聞こえない音を補うために、活発に活動します。その結果、脳の活動そのものが音として認識されてしまうようになり耳鳴りが起こりやすくなります。高齢者全体の2割〜3割の方に見られるそうです。 精神的ストレス・睡眠不足・過労により耳鳴りになる場合があります。過労やストレス、睡眠不足により自律神経が乱れると、体の緊張状態が続いて血行が悪くなることで起こり、疲労により肩こりが生じることで起こることがあります。肩や首回りの筋肉が硬くなっていると、耳周辺の血管や神経が圧迫されるため起こります。 また、過労やストレスによる耳鳴りでは、耳管周辺の筋肉や耳小骨についている筋肉のけいれんによるものがあり、音の多くが“コツコツ”とか“プツプツ”などの間欠的な音がします。 風邪や発熱があるときに耳鳴りがすることがあります。風邪で鼻がつまると、鼻と中耳をつなぐ耳管がつまり耳鳴りが起こるのです。また、風邪をひいているときに喉や鼻からの細菌が耳管を通じて中耳に感染し、中耳炎を起こして耳鳴りが起こる場合も考えられます。 外傷では、騒音性難聴の1つの音響性外傷では、ヘッドホンやイヤホンの使い過ぎで耳鳴りの原因になることがあります。長時間に渡ってヘッドホンやイヤホンを使って大きな音を聞いていると、音を脳に伝える役割の有毛細胞が徐々に壊れていくため起こります。また、交通事故などにより内耳神経や脳に障害が起こることで、耳鳴りがあらわれることもあります。
耳の疾患では、片耳に耳鳴りが起こる疾患としては、中耳炎・突発性難聴・メニエール病・聴神経腫瘍が考えられます。両耳に耳鳴りが起こる疾患としては、老人性難聴と騒音性難聴、いずれも有毛細胞が壊れることで発症します。老人性難聴は老化が原因になります。騒音性難聴は長時間大音量にさらされることで起こります。両耳の難聴と耳鳴りが主な症状となる疾患としては、耳硬化症などがあります。
耳鳴りの治療法には、お薬・ブロック療法(星状神経節ブロック)・TRT療法(音響療法)などがあります。 老人性難聴などによる耳鳴りでは、耳鳴りになり時間が長期でなく慢性化していない場合は薬物療法の治療。慢性化している場合には、薬物療法の効果がなければTRT療法を行うようです。しかし、これをすれば改善するという治療法は、まだ確立されていないため、色々試しながら進めていくことが多いようです。中耳炎・突発性難聴・メニエール病・聴神経腫瘍などが原因で起こる耳鳴りの治療は、症状ごとのやり方があるようです。 まずは、耳鳴りや難聴になったら、医療機関の受診をお勧めします。
頚椎症、五十肩、肩こり/首こり、更年期障害、高血圧症、低血圧症、狭心症、心筋梗塞、片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病、耳鳴り、膝の痛み、股関節痛、ギックリ腰、腰痛、生命維持、痛風、尿路結石 など
頚椎症
頚椎症は、頸椎の周辺組織に問題があり、首が痛む・凝るなどの症状が生じた状態です。

頚椎症は、首周辺部分だけの症状の場合は単に頚椎症、神経を圧迫して痺れが生じた場合に頚椎症性の神経根症や脊髄症と細かく分かれます。
頚椎症の一般的症状としては、加齢による頸骨の変形や悪い姿勢による頸部への強い負荷により、頸部の筋肉や神経を圧迫して炎症を起こして、首の痛み・首の凝り・首の張り、違和感、重苦感、後頭下部の痛み、のどの張り、違和感、肩こり、肩の痛み、肩甲骨付近の痛み、背中の痛み、頭痛、めまいなどの痺れ以外が生じます。頚椎症性神経根症では、頸椎の変形・椎間板の膨隆、関節の肥厚などにより、神経が圧迫されることで、首・肩・肩甲骨周辺・腕・手の痛みや痺れが生じます。更に悪化すると、腕や手の脱力感・握力低下・腕の筋肉に萎縮などが生じます。頚椎症性脊髄症では、頸椎の変形・椎間板の膨隆、関節の肥厚などにより、脊柱管内の脊髄が圧迫されることで、手と足の先端部に痺れが生じます。最初は片側から始まり、やがて両側に生じて手と足に拡がります。更に進行すると、字を書いたり、ボタンをはめる手の細かい動作がし難くなります。また、手や足に力が入り難くなります。更には歩行で足が突っ張る、膀胱直腸障害も出てきます。進行すると手術が必要になるため、初期症状のうちに進行を抑えるかが大切です。
診断は、痛みのある場所の触診、関節可動域検査、神経が圧迫されていないかを確認するテストで、スパーリングテストやジャクソンテストを行います。また、画像診断で頸部組織の状態を確認できます。レントゲンでは骨の変形が確認できます。MRIではレントゲンに見えない神経・椎間板・靱帯などの変形が確認できます。 頚椎症でのリハビリでは、緊張している筋肉を緩和することが大切です。痛みが出る方向の筋肉の緊張を緩和するのが有効です。前に曲げると痛い場合、後方の肩周辺の筋肉をストレッチすると良いです。また、後ろに曲げると痛い場合、前方の筋肉をストレッチすると良いです。
痛みに対しては、医師から処方された鎮痛剤を使用してください。また、痛みが酷い方は頸椎カラーをして首への負担を減らすことも可能です。 首の痛みや痺れなどが生じて気になる場合、しばらく続くなどの場合には、整形外科の受診をお勧めします。
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膝の痛み
膝の痛みは発症原因により変わります。関節の変形からくる痛み、炎症から起こる痛み、靱帯・腱・半月板の損傷による痛み、他の痛みによる関連痛の4 つに分けられます。

関節の変形からくる痛みでは変形性膝関節症、炎症から起こる痛みでは関節リウマチや痛風など、靱帯・腱・半月板の損傷による痛みでは側副靱帯損傷や膝蓋腱炎、膝蓋大腿靭帯炎、半月板損傷など、他の痛みによる関連痛では股関節痛や腰痛からの関連痛などの疾患が挙げられます。
膝の構造は、大腿骨・脛骨・膝蓋骨の3つの骨により構成されています。脛骨の上に大腿骨が載り、前方に膝蓋骨が膝蓋腱と大腿四頭筋腱に挟まれて位置しています。3つの骨が互いに接する側にはクッションとなる軟骨面があり、脛骨の上には大腿骨が転がる衝撃を滑らかにする半月板が外周に付いています。3関節周辺を関節包が包み、関節間や両側面に靱帯や腱がしっかり張り付いて安定しています。関節包内側には滑膜があり滑液を分泌し関節の動きを良くし、血管のない軟骨に栄養分を与えています。この構造機構に4 つの原因がもとで発症します。
変形性膝関節症は、大きな荷重が掛かることで軟骨が損傷して関節に痛みを生じます。関節リウマチや痛風は関節に炎症を引き起こします。自己免疫疾患により関節が免疫に破壊されること、尿酸値の上昇により軟骨の結晶化することで炎症を起こし痛みが生じます。そして、スポーツや外傷により靱帯や腱を損傷して靱帯炎や鍵盤炎による痛み、股関節痛や腰痛の影響で骨盤の歪みが生じて片側の膝へ極度な負荷が掛かることで関連痛が起きたりします。治療では、発症原因により変わるため、状態を把握して原因の確定が必要です。また、進行度に合わせて症状を見極めながら行うことが大切になります。
変形性膝関節症では、関節の接触により関節の破壊が起こり痛みが発症します。原因としては、加齢や肥満による筋肉の衰えや関節間の減少、O 脚やX 脚、靱帯・腱の損傷により関節が接触して軟骨のすり減りが生じるなどです。治療は進行状態にもよります。初期であれば、保存療法として運動療法と薬物療法です。保存療法で対処できなくなると手術療法となります。代表的な手術は、関節鏡視下手術・高位脛骨骨切り術・人工膝関節置換術になります。
関節リウマチは自己免疫疾患であり免疫細胞が細胞を破壊してしまう疾患です。痛風は尿酸値の上昇により軟骨の結晶化を起こします疾患です。共に炎症を引き起こして関節の痛みを発症させることになります。内科か整形外科で治療をお勧めします。運動や事故などの外傷により、靱帯・腱・半月板などが損傷を受けます。靱帯損傷では、保存療法と手術療法があります。損傷が酷くない場合は保存療法で、安定性が認められない損傷では手術療法が適応されます。半月板損傷では、保存療法と手術療法があります。半月板は出来る限り温存することが主流のため、半月板の損傷状態によります。状態が良い場合は保尊療法で経過を見て、動きの障害が見られる場合に、手術療法として切除術か縫合術を適応するようです。
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股関節痛
股関節痛は、股関節の周辺筋肉や靱帯の損傷、骨や軟骨の不具合や変形などにより発症します。

股関節痛は、左右の鼠径部に痛みが同じタイミングで生じます。片側の場合は骨盤の歪みや先天性の異常からの場合、過去の怪我の後遺症や肥満などの体重を支える安定性の問題から生じる場合が考えられます。痛みの感じる箇所は、鼠径部・骨盤・大腿・臀部・膝などに生じます。股関節の構造は、骨盤の両側にある寛骨のお椀が型した寛骨臼という部分に大腿骨骨頭がはまる形になっている球関節になっています。その周囲を靱帯・腱・筋肉がガッチリ巻き付いた安定した構造をしています。股関節と大腿骨骨頭の球関節は関節包で覆われており内側に滑膜があります。滑膜は滑液を分泌して関節包内を常に満たしています。軟骨同士のなめらかな動きを促すことや血管のない軟骨に栄養を与えています。関節内部の軟骨部や骨部の破壊が生じ、炎症を起こして股関節痛が発症します。激しい運動時の筋肉や靱帯への損傷により股関節痛になる場合、加齢による骨粗鬆症、骨折や関節軟骨の損傷、肥満などによる体荷重による関節への負荷、下肢の外傷からの骨盤の歪みなどが原因になり関節の摩耗から変形や壊死による場合、先天性の場合では股関節臼の構造的問題で発症します。産後や婦人病からなることもあり、原因は何から発症するかにより異なります。股関節の痛みがなかなか「治まらない。」、「酷くなる。」など続く場合には、長く放置すると悪化するため、早めに医療機関で診断してもらうことをお勧めします。
代表的な疾患は、「変形性股関節症」、「慢性関節リウマチ」、「大腿骨頭壊死症」、「先天性股関節脱臼」、「大腿骨頸部骨折」などがあります。股関節痛の治療は進行度により異なります。進行度に合わせて症状を見極めながら行うことが必要になります。初期では保存治療になりますが、薬物療法、運動療法、温熱療法、装具療法になります。進行して保存療法で対処できない段階になると手術療法になります。
薬物療法は、痛みや炎症を抑える塗り薬・貼り薬・座薬や鎮痛剤により鎮痛するようにします。運動療法は、関節への負担や衝撃を緩和する目的で行います。ダイエットや股関節周辺の筋肉を鍛えることで股関節への負担を軽減していきます。運動では負荷が大きいと悪化しやすいため、なるべく低負荷の運動がよく、水中ウォーキングやエアロバイクなどがお勧めです。
温熱療法は、ホットパックなどで温めることで血行を良くして炎症の軽減が図れます。また、筋肉や関節の可動が良くなります。
装具療法、骨盤の不安定性により歩行が行い難いなどの問題が出てきて、生活の質が落ちやすくなります。安定した行動が取りやすくなり、生活がしやすくなるために装具などを使用することをお勧めします。手術療法は、骨切り術と人工股関節置換術などがあります。骨切り術は、骨盤や大腿骨など股関節周囲を骨切りし、角度を変えることで軟骨の傷んだ部分にかかる負担を軽減します。痛みの緩和や股関節症の予防が期待できます。人工股関節置換術は、股関節のすり減った軟骨と傷んだ骨を取り除いて人工関節に置き換える手術です。人工関節によって、今までの痛みが緩和され、股関節の動きが良くなることが期待されます。
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肩こり/首こり
肩こりは、首・肩・背中の筋肉の緊張が持続することで硬くなり、血行不良を起こすようになり乳酸などの疲労物質が溜まり神経を刺激することで重だるさや痛みが生じるようになります。

肩こりの原因としては、「同じ姿勢からくるもの」「運動不足からくるもの」「眼精疲労からくるもの」「ストレスからくるもの」「気温差からくるもの」などがあります。
「同じ姿勢からくるもの」としては、人間の頭はボーリングボール(5~6kg 程度) の重さに例えられますが、それを支える首・肩・背中の筋肉には負担がかかるため、長時間のデスクワークやスマホ、長時間運転などの座位姿勢、長時間の手や腕を動かす作業で同じ姿勢を保持すると肩こりになります。首・肩・背中の筋肉が緊張して血行不良を起こし硬くなり疲労が蓄積されることが原因です。肩こり予防には、長時間の作業の中に1 時間に1 回程度の休憩を入れることです。そして、立ち上がり、首や肩を回して筋肉の緊張を軽減する運動をお勧めします。また、日本人女性は基本的に男性よりも筋肉量が少ないため、身体が冷えやすいことから女性ホルモンの影響を受ける可能性もありエストロゲンの分泌が急激に減少しやすく、40代後半以降の女性は血管が硬化しやすいため、血行不良から肩こりを訴える人も増加傾向にあるようです。筋肉疲労以外に自律神経系への影響もあります。
「運動不足からくるもの」としては、運動不足になると筋肉量が減少して筋力低下を引き起こします。筋肉低下により筋肉の活動量や発熱量が減少し血行不良が起こり、筋肉繊維が硬くなり疲労物質が溜まり疲労しやすくなり肩こりを発症しやすくなります。適度な運動を維持していくことで筋肉量の低下を防ぎ、血流を改善し、柔軟性のある筋肉を維持していけます。
「眼精疲労からくるもの」としては、今ではスマホやPC の日常の使用頻度が多くなり、長時間使用している人がほとんどと思います。長時間目を使い過ぎると交感神経を優位にするため眼精疲労を起こしやすくします。眼精疲労が強くなると自律神経は首にも影響しているため、首の交感神経が優位になり血管収縮して筋肉が緊張してきます。この緊張が肩・背中などに影響して肩こりを起こすようになります。眼精疲労の予防には、スマホやPC の作業をやめて遠くを見るようにすることを、1時間に10分程度行うと目の機能が調整されてきます。また、完全に休めることもお勧めします。

「ストレスからくるもの」としては、現代社会では仕事や人間関係からくるストレスから身体に緊張を強いられる場合が多いと思います。仕事や人間関係などでのストレスでは、肉体的・精神的なストレスがあり緊張が持続して肩こりを起こすことがあります。予防にはストレスを溜めない。持ち越さないことです。仕事などから解放されたときには、趣味や休暇を楽しむ、運動をしてストレスを解消することなどをお勧めします。
「気温差からくるもの」としては、最近では四季を通して気候変動が大きいことから身体に緊張を強いられる場合が多いと思います。人間には気候変動により発汗調節や体温調節などの機能があります。自律神経が調整していますが、夏の猛暑や冷房の冷風により自律神経が乱れると血行が悪化し、疲労しやすくなり、筋肉が硬くなることで肩こりを起こしやすくなります。予防には、適度に体温調節することや栄養補給をすることをお勧めします。肩こりが重症化すると「頭痛や吐き気」「自律神経失調症」を引き起こす場合があるので、我慢せずに早めに対処しましょう!
肩こりには隠れた病気が原因の場合もあります。この場合には速やかに医療機関の診察をお勧めします!
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ギックリ腰
ギックリ腰は病名ではなく、急に起きる腰の痛みのため「急性腰痛症」といわれています。

「重い物を持ち上げようとしたとき」「くしゃみをしたとき」「下に落ちた物を拾おうとしたとき」「少しお辞儀をしたとき」「立ち上がろうとしたとき」などの動作がきっかけで起きることがあります。瞬間的に急に生じる強い痛みが特徴で、「脂汗をかくほどつらい」や「起き上がれないほどの激痛を伴う」などがあります。
痛みなどの症状は、おおよそ数日から10日程度で治まるといわれています。痛みが2 週間以上続く場合は、別の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎分離症など他の原因が隠れている可能性があるため、整形外科を受診することをお勧めします。
関節や軟骨(椎間板)に通常より大きい力が掛かることで起こった捻挫や椎間板損傷のような状態、腰を支える筋肉や腱・靱帯などの柔らかい軟部組織の損傷などが多いと考えられます。下肢に痛みやしびれがあったり、力が入らないなどの症状があったりするときには椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの可能性もあります。また、がんが転移して弱くなった背骨の骨折など重大な原因が潜んでいることもあります。普通でない強い腰痛のときは整形外科を受診して正しい診断をしていただく必要があります。
ギックリ腰の治し方としては、医師の指示に従ってください。それ以外では、マッサージなどはせずに痛みが楽になる状態を取ることが先決です。なるべく動かないことが痛みを和らげる早道です。どうしても動くときにはコルセットで安定させた状態にしてからが良いです。痛みが激しい時期は炎症しているので風呂などで温めるのは避けて冷湿布などで冷やすのが良いです。痛みが治まり始めたら状況により温めることもお勧めします。
また、身体が動かせるようになったら、徐々にストレッチや軽い運動を始めていき負荷も上げていきましょう。無理は禁物です。
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生命維持
私たちは生命維持のために酸素・水・栄養と睡眠などが必要になります。外部環境や人体内部の変化に対して生理機能により内部環境を一定に維持しています。

体温、体液、血流・血圧、血糖値、エネルギー代謝、呼吸や免疫などの生理機能の調整が、生体内では間断なく行われて生命維持がなされています。これらの機能が維持できなくなると、不定愁訴などの障害がでてきます。
生理機能を維持するためには、内分泌系や自律神経系、免疫系などが上手く機能する身体であるために健康であることが必要です。


「バランスの良い食事を摂るなど日常生活の充実」、「適度な運動」、「規則正しい生活」、「人とのコミュニケーションを取る」などして日常生活の質をよくすることが大切です。
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腰痛
腰痛はギックリ腰のように病名ではありません。怪我などの外傷以外に日常生活習慣やストレスなどからの要因が絡む症状です。

腰痛は大きく2つに分けられます。1つは、原因が診断により特定できる腰痛を「特異的腰痛」といいます。 「特異的腰痛」には、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗しょう症などで脊椎の神経が圧迫されて痛み・脚の筋力低下・しびれを伴う疾患、そして、筋筋膜性腰痛という急激な運動により筋肉の筋膜が傷ついて痛み・脚の筋力低下・しびれを伴う疾患もあります。
これら以外の腰痛は「非特異的腰痛」といい、日常生活習慣やストレスなどからの要因、女性の生理的などの症状が要因です。また、腰痛の症状がありながら、隠れた病気が引き金になっている場合があります。その場合は医療機関を受診して正しい診断を受けることをお勧めします。
腰痛になったときの処置としては、「特異的腰痛の場合」又は「痛みが尋常でない場合」は医療機関を受診して正しい診断を受ける必要があります。「非特異的腰痛の場合」はセルフケアで問題はないですが、判断に迷う場合は医療機関に相談することをお勧めします。
セルフケアとしては、初期の痛みが酷い時期にはできるだけ身体を動かさずに、楽な姿勢が取れるようにします。それでも動かないとならない時はコルセットなどで固定して動作を取るようにすると良いです。また、炎症があるため、温めないで冷却するほうが良いので、風呂は避けて鎮痛剤や冷湿布などで冷やすようにします。痛みが治まり始めて身体が動かせる段階では温めても良いでしょう。
また、徐々に体は動かすようにします。ストレッチや軽めの運動から始めて徐々に負荷を掛けていくと良いです。
腰痛のケアには、デスクワークや疲労を残さないことが先決です。長時間の姿勢や労働などでは、間に休憩を取り背伸びやストレッチなど行い筋肉緊張緩和をして、筋肉疲労を残さないようにすると良いです。
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